若者が戻ってこない?地元に住むのが”生き苦しい”理由

地域

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どーも、田舎暮らしのタカハシシ(@ensis0exsequens)です。

地方出身者に伺います。
あなたは自分の生まれ故郷・地元は好きですか?

自分は好きです。
が、正直に言うと好きじゃない面や負担になっている面もあります。

今、多くの地方では「若者が戻ってこない」と叫んでいるのが現状です。
あなたの地域ではどうでしょう?

好きじゃない部分が受け入れられない人は、どうしても都会に出ていってしまうのだと考えます。

そこで、自分が考える地元に住むメリット3つとデメリット4つを紹介しながら、若者が戻ってこない理由を述べていきます。

なお、ここで述べることは自分の実体験に基づく話と、自分が感じていることです。
この中の何か一つでも皆さんの参考になればと思います。

メリット1:実家がある、ゆえに生活が楽

「実家」の存在は大きいですね。
それによってお金は浮き、状況によっては食事を出してもらうこともでき、あったかいお風呂が準備される…。

そんなとてつもないメリットがあります。
自分も実家ぐらしの頃はとても楽でした。笑。

メリット2:住み慣れた勝手知ったる地理

住み慣れた街で、長いこと生活してきた場所ですから、どこにどんなお店があるか、どんな道があるかはわかりきっています。

どこの道が混んでどこに抜け道があるか、など、そんなことまでわかってたりします。

メリット3:知り合いがいっぱい

同級生などの友人のみならず、その親であったり、お店の店員さんなど、多くの知り合いが既に出来上がっています。

たとえ大学で一度外に出ていったとしても、そんな輪の中に戻るのは容易です。
むしろ帰って来たことで歓迎を受けます。笑顔。

デメリット1:ところによっては不便

自分の実家は、5km以内にスーパーはおろか、コンビニすらありません。
あるのは自動販売機と小学校・保育園くらいのものです。
以前は中学校も近くにあったのですが、統合されたことによって遠くに行ってしまいました。

高齢者になってしまうと買い物に出ることすらままならなくなるかもしれません。

デメリット2:意外にお金がかかる

田舎は公共交通機関がとてつもなく少ないです。
実家付近ではバスが走っておらず、最寄り駅も10km先。

そのため、移動するためには必ず車が必要になります。
特に山形県は2014年の調査において、1,000世帯あたりの自動車保有数量(二人以上の世帯)が日本一になっています。
[参考:山形県ホームページ]

また、山形県では雪が降る(積もる)ため、雪対策・除雪道具は必須です。
基本的な「スコップ」「スノーダンプ」「スタッドレスタイヤ」はもちろんですが、一軒家で敷地が広い場合は「除雪機」も必要になってきます。

あっさり除雪機なんて言いましたが、かなりの金額しますよ…。
そこそこ性能の良いものだと、軽自動車があっさり買えてしまいます。

デメリット3:近すぎる集落

イメージしにくい人もいるかもしれません。

1つの集落で小さなコミュニティが出来上がっています。
それがあまりにも人数(戸数)が少ないものですから、ご近所さんの付き合いが密であり、特に若者に対する目がスゴイのです。

例えば、ちょっといい車など買おうものなら、
「いくらだった?」
「良い給料もらってるんでしょ?」
などなど…。

そこまで仲がいいわけでもないのに、近所だと言うだけでグイグイ来られます。

また、見知らぬ車が停まっていようものなら
「誰や?」
「将来のお嫁さんか?」
など、あらぬ噂まで(勝手に)広まっていきます。

プライベートなどあったもんじゃないです。

デメリット4:若者にかかりすぎる負担

小さな集落でも団体はたくさんあります。

・自治会:集落の一番の組織。各家庭の代表1名(世帯主)に回り番で役職が当たってくる。
・若者会:男性のみが所属。50歳前後が定年となっている。
・婦人会:女性のみが所属。定年は無いが、お嫁さんがくるなどすればバトンタッチできる。
・育成会:小学生・中学生の子を持つ親が所属。
・老人会:65歳以上が所属。
・消防団:男性のみが所属。年齢不問だが、慣習的に「就職した若者」が所属。イベント多し。

思いつくだけでもこれだけあります。
子供が学校に入ったらPTAも出てきますね。
人数が少ないので、「この人はできる」と認定された瞬間に即役員にされます。

自分の場合は30歳男性で父親が健在なので、
・若者会
・消防団
以上の2つに所属しています。

たったこれだけですが、とてつもなく時間を奪われます。
季節ごとに表すと、

・春:各種総会、消防演習
・夏:夏祭り
・秋:運動会、レクリエーション大会、消防演習
・冬:消防出初式、各種新年会、お齋灯焼き

ざっと思いつくだけでこのくらい。
各種イベントの前には打合せがありますし、消防演習については本番前の2週間は仕事が終わった後に2時間の練習をさせられます。

現代人はただでさえ忙しいのに休日も休めない

ここまで紹介してきましたが、デメリットについては熱くなってしまいました。苦笑。
紹介したデメリット1は通販・ネットショッピングでまかなうことが出来ますし、デメリット2はうまくやりくりすればなんとかなると思っています。

だとすれば、ここまでの事を考慮すると「プライベートがない」ことと「時間が奪われること」が主たる原因だと考えます。

「ただでさえ忙しい現代なのに、休日や仕事が終わった後も休めないんですか…?」ってことです。

もちろん、集落内でのつながりはもちろん大事だと思います。
「お互い様」の精神で助け合ったりして、いざという時に頼りになります。

しかし正直、付き合いやイベント事が過剰です
そして「年長者の言うことは聞け」みたいな風潮もありますから、そりゃ嫌にもなりますよ。

また、地元地域を守る必要があるので「消防団がいらない」とは思いませんが、あまりにも時間を拘束させすぎです。
それでいて地方公務員の特別職として扱われ、年間2万円程度の報酬しかもらえません

たった2万円ですよ?
なのに、これだけの期間拘束されています。
割に合いません。

ボランティア精神が強いとか、消防活動に面白さを見いだせた人はまだ良いかもしれません。
しかし、生き方も働き方も多様化してきている社会なのに、たったこれだけの報酬で自分の時間を削られるのはあまりにかわいそうだと思います。
半分愚痴になってますね。苦笑。

辞めればいいじゃないかって言う人もいるかもしれませんが、辞めたらその「家庭」が村八分になります。
当の本人は良いと思うのですが、家庭まで巻き込まれてはたまりません。
だとするなら住む場所を変えるほかなくなるのです。

まとめ:つまり若者が戻ってこない理由は古い慣習とそれを守ろうとする人々

若者が戻ってこないポイントをまとめると、

1.まわりの視線がきつく、プライベートな環境がなくなり、息苦しさ・生き苦しさを感じる。
2.集まりが多くて時間を削られ、休む時間・プライベートな時間がない。

この2点に尽きます。
いずれも結局は人付き合いの問題でありますが、時代が変わってきているにも関わらず古い慣習をそのまま継がせようとする現地に住む人々の問題でもあります。

「俺が若い頃は」と口癖のように言う地元の年長者がいますが、それはそれ。
あの頃の働き方と今とでは当然違いますし、日々時代は変わっているのです。

現代は多様化しています。
この多様化した社会、多様化した人を受け入れられる体制が出来上がるには、「若者が戻ってこない」と嘆いているばかりでなく、そこに住む人々が旧態依然とした慣習を変えていく必要があると考えます。

地方自治体の職員がいくら頑張っても、当の地域の人々が壁を作ってしまっていては何も進みません。

自分を含めて、もっと多様性を受け入れて、柔軟に変化できる地域にしていきたいものです…。

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